世界文化遺産 高山社跡
平成26年6月25日、第38回ユネスコ世界遺産委員会において「富岡製糸場と絹産業遺産群」を世界文化遺産に登録することが決定されました。
これにより、「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、国内では14件目の世界文化遺産、自然遺産を含めた全体では18件目の世界遺産となりました。
「高山社跡」は、世界遺産『富岡製糸場と絹産業遺産群』の構成資産のひとつであり、国指定史跡です。高山社跡は「養蚕改良高山社」の創始者・高山長五郎(生没年1830~1886)の生家で、養蚕法「清温育」の研究と社員への指導を行っていた場所です。
長五郎は明治6年(1873)「養蚕改良高山組」を組織し、自宅で養蚕法の改良と組合員への指導を行いました。明治17年(1884)には「養蚕改良高山社」と改称し初代社長に就任しています。そのあと、教えを請うものが増えたため明治20年(1887)に藤岡町に事務所と伝習所を移し、自宅は高山分教場として後進の指導を続けました。
現在は蚕室(養蚕用家屋)と付属屋が残っておりますが、周囲にも蚕室の痕跡が認められるため、現存する建物だけでなく敷地全体が世界遺産構成資産、また、国指定史跡となっています。
更新日:2024年05月25日