事業者の環境マネジメントシステム
事業者が自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標等を自ら設定し、その達成に向けて取り組んでいくことを「環境管理」又は「環境マネジメント」といい、その組織や事業者の体制・手続き等の仕組みを「環境マネジメントシステム(Environmental Management System)」といいます。
地球環境問題に対応し循環型社会を形成するには、あらゆる局面で環境に配慮して負荷を減らす必要があります。事業者の自主的かつ積極的な手段として、環境マネジメントシステムは非常に有効です。
環境マネジメントシステムには、国際規格の「ISO14000ファミリー」や環境省が策定した「エコアクション21」、群馬県独自の「環境GS(ぐんまスタンダード)」などがあります。
また、エネルギーマネジメントシステムとして「ISO50000ファミリー」があります。
導入のメリットは?
- 組織全体での環境保全意識の向上が図れます。
- 企業の社会的地位の向上やイメージアップが図れます。
- 環境に関する規制が強化されていく中で、環境リスク管理が行えます。
- 適切な環境関連経費の管理により、中長期的なコストを削減できます。
- 廃棄物の減量化につながります。
- 取引先が拡大し、ビジネスチャンスが拡がります。
環境マネジメントシステム
ISO14000ファミリー
ISO14000ファミリーは、環境管理全般(環境マネジメントシステム、環境ラベルなど)に関する国際規格の総称です。
本市では、ISO14000ファミリーの認証を取得する際の経費の一部を補助しています。
エコアクション21
エコアクション21は、中小企業が環境への取組を行いやすいように、ISO規格をもとに環境省が策定した環境マネジメントシステムです。
環境経営レポートを作成・公表することにより、取引先や消費者からの信頼性が高まります。
また、金融機関による認証登録事業者への低金利融資制度などのメリットもあります。
群馬県では、エコアクション21認証・登録を支援しています。
群馬GS(ぐんまスタンダード)認定制度
環境GS(ぐんまスタンダード)認定制度は、県内の事業者が、温室効果ガスを持続的に削減するための計画(Plan)を立て、実行(Do)、点検(Check)、見直し(Action)を行う環境マネジメントシステムを整備し、これを組織的に運用することを支援するものです。
また、その取組を県が認定・公表することで、地球温暖化防止に配慮した事業活動の普及を図ることを目的としています。
エネルギーマネジメントシステム
ISO50000ファミリー
ISO50000ファミリーはエネルギーパフォーマンスの継続的改善を目指すための体系化されたエネルギーマネジメントシステム(EnMS)の規格です。事業者が自ら目標を設定し、継続的な改善に取組みます。
ISO50001は、2018年にISO9001、ISO14001等と完全に整合した形で再構成されたため、すでにISO9001、ISO14001等に取り組んでいる組織にとっても大変取り組みやすい内容に変更されました。
環境へ配慮するだけでなく、エネルギーパフォーマンスの改善によりエネルギーコストの削減等のメリットがあります。
更新日:2024年05月20日