特定外来生物について

更新日:2024年04月01日

特定外来生物とは?

海外起源の外来種であって、生態系、人の生命・身体、農林水産業へ被害を及ぼすもの、又は及ぼすおそれがあるものの中から外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)で指定されたものを言います。
特定外来生物は、生きているものに限られ、個体だけではなく、卵、種子、根や茎などの器官も含まれます。

外来生物法の概要
特定外来生物は、外来生物法により飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入・野外へ放つこと・種をまくことが原則禁止されており、違反した場合には罰則が科せられます。
特定外来生物一覧
2023年9月1日現在で、オオキンケイギク(植物)やアレチウリ(植物)、セアカゴケグモ(クモ・サソリ類)など159種類が特定外来生物に指定されています。

市内で確認された主な特定外来生物

1.オオキンケイギク(植物)

北アメリカ原産のキク科の多年草で、繁殖力が強く、大群落ができると河川敷等で生育していた在来植物に悪影響を与えることから、特定外来生物に指定されました。
きれいな花を咲かせますが、自宅へ持ち帰ったり(運搬)、種をまいて育てたり(栽培)することは禁止されています。
オオキンケイギクは、道路沿いや河川敷などにおいて、全国で生育が確認されています。自宅などの所有地で発見した場合には、オオキンケイギクの駆除をお願いします。

市民の皆様のご協力をお願いします。

オオキンケイギクの特徴
葉は細長いへら状で、草丈は30~70センチメートル程度になり、5月から7月頃にかけて直径5~7センチメートルのコスモスに似た黄色い花を咲かせます。
オオキンケイギクの駆除方法
根から引き抜き、草が飛び散らないようにビニール袋で密閉し、数日間天日にさらすなどして枯死させた後に、燃えるごみとして処分してください。種子の飛散防止のため、種が出来ないうちに駆除をお願いします。

2.アレチウリ(植物)

北アメリカ原産のウリ科の一年草で、ツルは長いもので10メートル以上にもなります。著しく旺盛な成長によりツルを伸ばしながら他の植物にツルで絡み付きながら覆い尽くして光を遮り、その下になった在来植物の生育に悪影響を及ぼします。原産地でも害草と知られ、主に林縁・荒地・河川敷などに生育します。

アレチウリの特徴
アレチウリは、春に種子から発芽し、粗い毛が密生したツルを伸ばします。葉はザラザラしていて直径は10~20センチメートルで、キュウリの葉に似た5画のハート型をしています。夏には旺盛な成長によりツルを伸ばし、他の植物に絡みつきながら覆い尽くします。秋には一斉に開花し、長いトゲが密生した楕円形の実を房状につけます。
アレチウリの駆除方法
成長してからの駆除は困難です。できるだけ小さいうちに抜き取ることが効果的です。根から引き抜き、草が飛び散らないようにビニール袋で密閉し、数日間天日にさらすなどして枯死させた後に、燃えるごみとして処分してください。

3.オオクチバス・コクチバス・ブルーギル(魚類)~釣りをされる皆様へ~
「オオクチバス」「コクチバス」「ブルーギル」は、特定外来生物に指定され、卵を含む生きた個体の移動や飼育は禁止されています。
特定外来生物に指定されていても、釣りをすること自体を規制するものではありません。禁止されることは、釣った魚を持って帰って飼うこと、移動させて放流することです。
釣りなどで捕獲した場合は、キャッチ&リリース(釣ったその場に戻す)してください。また、釣った特定外来生物をその場で締めた上で、持ち帰って食べることも問題ありません。
なお、都道府県によっては、条例により外来生物のキャッチ&リリースを禁止している場合もあるため、ご注意ください。群馬県内水面漁場管理委員会は、県内の水産動物の保護を図るためにコクチバスのリリース(再放流)を禁止する指示を出しています。

外来生物を拡げないために私たちができること

外来生物が引き起こす問題の多くは、外来生物が拡がり定着してしまった後に明らかになることが多く見られます。
その場合、問題を解決するために多大な費用と時間、労力が必要となります。
外来生物を拡げないためにも次の3原則を守るようにご協力をお願いします。

1.入れない
悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに日本に入れない
2.捨てない
飼っている外来生物を野外に捨てない
3.拡げない
野外にすでにいる外来生物は他地域に拡げない

関連資料など

この記事に関するお問い合わせ先

森林環境部環境課生活保全係

住所:〒375-8601群馬県藤岡市中栗須327番地
電話番号:0274-40-2264
ファクス番号:0274-24-9268

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