教育長あいさつ

藤岡市は、昔から数々の歴史遺産のある、文化のまちとして栄えてきました。古代の生活が偲ばれる多くの遺跡、とりわけ、全国的にも有名な白石稲荷山古墳や七輿山古墳など大小さまざまな古墳があります。また、「藤岡に三山あり」と言われた「桐淵貞山、片山兼山、菊川英山」をはじめ、関孝和、高山長五郎、堀越二郎ら、多くの著名人も輩出しているところです。
こうした歴史や文化を受け継ぎ、心豊かに暮らすことは私たちが等しく理想とするところです。そこで小・中学生は、世界遺産「高山社跡」を見学したり、蚕を飼育したり、高山長五郎の生き方を学んだりする「高山社学」に取り組んでいます。これは、興味や関心を持って地域を学ぶことで、活用の能力を育てるとともに、高山社の歴史的価値について学び、郷土を誇りに思う心情を育てたいという願いから始めたものです。
今、地域における人間関係の希薄さを反省し、もう一度、人と人とのつながりの大切さを見直して、絆を深めるべきであるとの指摘が多い中、生涯学習や市民文化の向上を目指した各種の取組、世代を超えた市民参加のスポーツ・レクレーション活動を推進することで、このつながりをよりしっかりしたものにしたいと考えています。これからも「笑顔とやる気と希望」の藤岡教育の推進を図ってまいりますので、皆様には教育行政にご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

藤岡市教育委員会教育長 田中政文