藤岡歴史館春季企画展「from1901 to1927 ~高山社蚕業学校の時代~」開催
藤岡歴史館春季企画展「from1901 to1927 ~高山社蚕業学校の時代~」
展示の趣旨
旧・藤岡町に存した高山社蚕業学校は、1901(明治34)年4月に開校し、1927(昭和2)年3月に26年間の教育活動に終止符を打ちました。今春は、開校から125年の節目にあたります。
20世紀の幕開けとともにスタートし、大正15年度の終わり、まさに、大正という多彩な呼称を冠せられた時代の終焉とともに幕を降ろしたこの学校が足跡を記した時代の諸相を、絵や写真や文章で伝える雑誌・書籍などの所蔵資料で概観します。
この20世紀初頭は、極めて大きな動きのみられた四半世紀であったことを私たちは学んでいます。多感な青年期をこの時代に過ごした学生たちは、社会から隔離されて学業・養蚕業に没頭していたわけではなく、世のさまざまな動きのなかにあっていろいろなものを見聞したはずです。そうした時代の諸相をご一緒に垣間見てみましょう。
展示に使用する資料は、寄贈資料を中心とするもので、これらは、本市に暮らしたかたがたや所縁のあるかたがたが手にし、伝えてきたものでもあります。
展示の概要
この時代には、街の姿や生活スタイルも、インフラ整備が進むなかで変貌し、「養蚕」をテーマとした際には思いつかないような情報群に当時の学生たち、彼ら彼女らをとりまく人たちが触れていたということを見落としてはいないだろうか、という疑問に発した企画ではありますが、私たちがすっかり耳なじんだ「大正ロマン」をテーマとした際には、生活を支える第一次産業に思い及ばないことと裏返しなのかとも思います。
この「大正ロマン」の作品群は、「大正デモクラシー」と総称される自由主義的・民主主義的な風潮、労働運動の高まりなど、幅広い欧米文化・新しい考え方の移入を背景にしたものであることを見落とせません。
他方で、この時代は日露戦争や大陸進出、第一次世界大戦などの戦争や欧米諸国との軍備拡張争いが行われていた時代であることを忘れてはならないでしょう。「大正デモクラシー」と表裏をなすものでもあり、次の時代への伏線ともなりました。経済の大きなアップダウンもまた戦争の影響を見逃せません。
かたや、多くの災害とのたたかいに追われ続けた時代でもありました。台風・洪水、火山活動、地震などの自然災害、ライフスタイルや建材の影響もあるであろう火災も多く、現代のわれわれの感覚からは実に多難であったと感ぜざるにはいられません。
今回の展示資料は、所蔵のもののみで構成しており、この時代を語る上でよく知られた資料や情報でもとりあげていないものが多数あります。時代の諸相をまんべんなくお目にかけるというわけにはいかず、いささか偏りはありますが、市内或いは関係先に伝わってきた資料という観点からご寛恕いただくとともに、時代の背景をなす多彩な文化活動・複層的な社会の動きに思いをはせていただく一助となれば幸いに存じます。
構成
- 20世紀のはじまり
- 戦争の世紀
- 大衆文化
- 災禍
- 大正の終焉
会場および会期
会場:藤岡歴史館企画展示室
会期:令和8年3月20日(金曜日・春分の日)〜令和8年5月17日(日曜日)
開館時間:午前9時〜午後5時(入館は午後4時半まで)
休館日:会期中無休
観覧料:無料
主催:藤岡市教育委員会
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会文化財保護課
住所:〒375-0055群馬県藤岡市白石1291番地1
電話番号:0274-23-5997
ファクス番号:0274-22-6999
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更新日:2026年03月01日