三嶋様の夜祭り

更新日:2021年12月01日

市指定重要民俗文化財

三嶋神社の夜祭りでのウズメと猿田彦の移った写真

三嶋神社は関東管領上杉顯定が伊豆三嶋大社から分祀し、平井城の氏神として祀ったと伝えられています。
この三嶋神社で毎年行われる三嶋様の夜祭りは、11月15日の秋季大祭の前夜祭で、三嶋神社の本社(下ノ宮)と別殿(上ノ宮)との間を神輿が渡御します。神輿の渡御行列の様子は、菊川英山筆「富士浅間神社祭礼絵巻」(市指定重要文化財)に描かれた行列の様子と酷似しており、祭りの古い形態を残していることがわかります。

本社(下ノ宮)から別殿(上ノ宮)への渡御

三嶋神社の本社より出発するところの鳥居や祭り衣装の人々の写った写真

11月14日午前10時頃奥の院から御神体を神輿に移し、別殿(上ノ宮)への渡御を開始する。別殿へは12時頃到着する。写真は本社より出発するところ。

神輿と人々がみえる渡御行列のようすの写真

渡御行列のようす

氏子総代→高張り提灯→猿田彦・天細女命→神官→御輿→長持→世話人の順で移動する。

別殿奥の院に神輿を移す

別殿奥の院に神輿を移す

別殿(上ノ宮)に渡御行列が到着したのち、神輿は奥の院に移される。

別殿(上ノ宮)から本社(下ノ宮)への渡御

別殿を出立する神輿を担ぐ白い装束の人々の写真

11月14日午後9時30分頃、別殿(上ノ宮)を出立。

行列最後尾の提灯を持った警人の歩いている写真

夜の渡御行列には、最後尾に「警人」がつきます。

本社に到着した神輿と神職の写真

午後10時30分頃に本社(下ノ宮)に到着。写真は、本社(下ノ宮)に神輿が到着した時のようす

富士浅間神社祭礼絵巻との比較

市指定重要文化財富士浅間神社祭礼絵巻は、幕末の浮世絵師の菊川英山が江戸から藤岡へ移り住んだ1年目頃の元治元年(1864年)に描いたものです。
この絵巻に描かれた神輿の渡御行列は、太鼓を先頭に榊・鉾・猿田彦・宇津女が神輿を先導しています。
異なる神社の祭礼を描いたものですが、三嶋神社の渡御行列と比較すると、多くの類似点が確認でき、三嶋様の夜祭りが比較的古い祭礼の形態を保っていることがわかります。

菊川英山筆の富士浅間神社祭礼絵巻の一部で猿田彦とウズメの見える写真

猿田彦とウズメが見えます

菊川英山筆の富士浅間神社祭礼絵巻の一部で神輿のみえる写真

画面右に神輿がみえます

富士浅間神社祭礼絵巻

三嶋神社夜祭りの猿田彦とウズメの写真

猿田彦とウズメ

三嶋神社の夜祭の神輿を担ぐ白装束の人々の写真

神輿を担ぐ祭りの人々

  • 指定日 平成14年5月20日
  • 所在地 藤岡市西平井

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