天陽寺の梵鐘

更新日:2021年12月01日

市指定重要文化財

天井から釣り下がっている天陽寺の梵鐘の写真

 梵鐘は、真言宗清福寺のものであったが、明治13年(1880年)、寺が天陽寺に合寺されたとき、鐘は保美村の警鐘として使用されました。また、民俗行事のひとつである雨乞いの時にも使用されるなど、地域と深いかかわりをもち、昭和49年(1974年)に天陽寺に収められました。
 梵鐘は、総高97センチメートル、径67センチメートル。特徴は胴上部に乳と呼ばれる突起物が、百八煩悩に因む数になっています。胴下部の池の間には、寛政5年(1793年)、佐野天明の丸山林八長暉(ちょうき)の製作とある。林八長暉は数ある天明鋳物師の中でも名工といわれ、多くの鋳物製品を手がけたが、現存する製品は極めて少なく、本品は晩年の作でたいへん貴重なものです。

  • 指定日 平成18年3月1日
  • 所在地 藤岡市保美

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