鉄造薬師如来立像

県指定重要文化財

高山にある薬師堂の本尊で、鎌倉時代につくられた鉄仏です。像高65.5センチメートル、正面の最大幅19.8センチメートル、頭長12.3センチメートルで、重さ約34キログラムあります。鉄仏は鎌倉時代後期に関東地方でさかんに製作されました。
身体には衲衣という粗末な衣を左肩を通してまとい、右肩にはこれを覆う衣がかけられています。頭部には肉髻や渦をまく螺髪、眉間には白毫が鋳出してつくられています。右手は、人々の不安をのぞく「施無畏印」、左手がわずかに握られ薬壺をのせています。

指定日平成12年3月21日
所在地藤岡市高山

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