史跡高山社跡長屋門修復・補強工事(第1期工事、第2期工事、第3期工事)
史跡高山社跡長屋門修復・補強工事(第1期工事、第2期工事、第3期工事)
平成27年度から、高山社跡「長屋門」の修復・補強工事を行い、平成30年10月中旬に完成しました。県道沿いの石垣上に見あげる「長屋門」は江戸時代の建築と伝えられ、高山社跡の古い写真でも確認できます。高山社分教場として使われていた明治~大正時代の姿を目標として工事を進め、長屋門は現地を訪れるお客様が必ず最初にくぐる「高山社跡」の入口としても機能していることから、耐震補強についても実施しました。

修復前の長屋門

修復後の長屋門
第1期工事について
第1期工事では、建材の腐朽状態や改築・補修の痕跡調査を行いつつ、ジャッキアップし腐朽部分を交換する反解体工事を予定していましたが、予想以上に部材の腐朽・損傷が激しかったため、全解体工事に変更となりました。全解体工事への変更に伴い、建屋を全解体し基礎石の据え直しを行いました。
軸部の解体
軸部の解体

基礎石の据え直し

基礎石の据え直し

基礎石の据え直し

基礎石の据え直し
第2期工事について
第2期工事では、部材・建材の修繕、骨組みの建て方、屋根の下地貼り、補足瓦の作成(一部)、耐震補強までを行いました。
古材の繕い
門廻りの建て方
光付け
垂木、軒廻り、野地、野垂木
瓦下地板葺き

基礎石の据え直し
耐震補強(荒壁パネルの設置)
耐震補強(水平ブレースの取付)
第3期工事について
第3期工事は繰り越しし、木工事、屋根工事、左官工事、建具工事等を行い、平成30年10月中旬に完成しました。
床組(組立)
内部造作(床板復旧)
竹小舞掻き
荒壁塗り
無双窓
瓦桟
瓦葺き工(平葺き)
瓦葺き工(平葺き)
棟積み・屋根漆喰
鬼台・影盛
古色塗り
外壁下見板の修復
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会文化財保護課文化財活用係
住所:〒375-0055群馬県藤岡市白石1291番地1
電話番号:0274-23-5997
ファクス番号:0274-22-6999
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更新日:2021年12月01日