平井地区1号古墳
県指定史跡

この古墳は隣接する皇子塚古墳と同時期の6世紀後半に造られた古墳です。平成3年度(1991年)の調査により径24メートル、高さ4メートルの二段に造られた円墳であることが判明し、葺石、埴輪列、周溝、祭祀遺構(さいしいこう)が確認されました。
石室から出土した装飾付大刀(そうしょくつきたち)をはじめとする多数の副葬品や墳丘から出土した埴輪は、国の重要文化財に指定されています。
(写真左は古墳全景)

遺物出土状態

埴輪列

石室(墳頂部より)
平成3年(1991年)の範囲確認調査により北が入口となる両袖型(りょうそでがた)の横穴式(よこあなしき)石室であることがわかりました。石室は全長6.8メートルの大きさで、壁面は凝灰岩(ぎょうかいがん)の切石積み(きりいしづみ)で切組み(きりくみ)の手法を取り入れています。石室の奥壁からは、ほぼ完形の金銅装単鳳環大刀(こんどうそうたんぽうかんとうたち)と銀象嵌円頭大刀(ぎんぞうがんえんとうたち)が並んで出土しています。また、墳頂部では小石を敷いた上に須恵器大甕(おおみか)を破砕し、その破片が重ねてあり、その周りから家・帽子・盾・靫(ゆき)・大刀・鞆(とも)などの器財(きざい)埴輪が出土しています。

装飾大刀出土状態

家形埴輪
- 指定日 平成5年4月20日
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- 所在地 藤岡市三ツ木
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更新日:2024年07月10日