皇子塚古墳

更新日:2021年12月01日

県指定史跡

春の枝垂桜と毛野国白石丘陵公園の芝生の中にみえる皇子塚古墳の写真
青空と北側からみた毛野国白石丘陵公園のなかの皇子塚古墳の写真

この古墳は隣接する平井地区1号古墳と同時期の6世紀後半に造られた古墳で、昭和63年度の調査により直径31メートル、高さ6メートルの円墳であることが判明しました。
(写真は古墳全景)

主体部は両袖型(りょうそでがた)の横穴式(よこあなしき)石室で古くから開口していましたが、現在は入口を塞いでいるため見学できません。
石室は前室(ぜんしつ)、玄室(げんしつ)からなる複室(ふくしつ)構造で、墓道(ぼどう)状の細長い前庭(ぜんてい)があります。石室内の積み方に特徴があり、羨道・前室は河原石の乱石積み(らんせきづみ)で、玄室は凝灰岩の切石積み(きりいしづみ)で切組(きりくみ)の手法を取り入れています。

皇子塚古墳の石室開口時の写真

前庭から石室入口

皇子塚古墳の石室開口時の内部の写真

石室(現在は埋め戻されて見ることはできません)

皇子塚古墳の石室内前室の写真

石室内前室

墳丘からは円筒埴輪や朝顔形埴輪のほかに、人物・馬・盾・靭(ゆき)・大刀(たち)・鞆(とも)などの形象埴輪が出土しています。石室からは人骨、馬具、刀装金具(とうそうかなぐ)、ビーズ玉、鉄鏃・弓金具、耳環(じかん)が、前庭からは単龍環頭大刀(たんりゅかんとうたち)の柄頭(つかがしら)、須恵器等が出土しています。

皇子塚古墳から出土した盾形埴輪の写真

盾形(たてがた)埴輪

皇子塚古墳から出土した単龍環頭大刀の柄頭の写真

単龍環頭大刀(たんりゅうかんとうたち)柄頭(つかがしら)

  • 指定日 平成4年5月15日
  • 所在地 藤岡市三ツ木

この記事に関するお問い合わせ先

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