伊勢塚古墳
県指定史跡
伊勢塚古墳は、藤岡駅の北西約4キロメートルに所在します。この古墳の周囲には、国指定史跡七輿山古墳、県指定史跡皇子塚古墳、国指定史跡白石稲荷山古墳等が存在し、白石古墳群を形成しています。
伊勢塚古墳は、七輿山古墳の北400メートルの平坦地に造られた径27.2メートルの円墳あるいは不正八角形墳と考えられます。昭和62年から3回にわたる範囲確認調査により、墳丘は4段に造られた古墳で、特に、3段目は最上段の葺石を積み上げてから、その外側に河原石を敷き詰めて造りだした段築面であることがわかりました。出土遺物に円筒埴輪・人物埴輪・盾形(たてがた)埴輪があり、6世紀末ごろに造られたと推定されます。
西側墳丘面
北西部墳丘端部
伊勢塚古墳の特徴は、模様積石室と呼ばれる石室にあります。この石室は胴張形の平面形で、所々にやや大型の自然石を配し、その周辺に細長い結晶片石を差し込んで飛白(かすり)模様にしている点に特徴があります。
こうした模様積の石室を持つ古墳は、藤岡市域から埼玉県児玉郡周辺に見られます。これらの古墳の築造は、6世紀後半に出現し、7世紀代まで継続して造られています。その中でも伊勢塚古墳の石室は特に秀でています。
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- 指定日 昭和48年8月21日
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- 所在地 藤岡市上落合
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更新日:2021年12月01日