こころの健康に自信がありますか

更新日:2021年12月01日

精神疾患には、躁うつ病、統合失調症、神経症、器質性精神障害などがあります。名前は聞いたことがあっても、あまりよく知らない、自分とは関係がないと思う方も多いのではないでしょうか。
精神疾患は一生涯に5人に1人がかかるといわれている、とても身近な病気です。しかし、精神病患者を社会から隔離していた歴史や、長く原因がわからなかったため、誤解や偏見を招きやすく、周囲に正しく理解されていない病気でもあります。そのため、精神疾患を持つ人が地域社会で生活する中、生きづらさや不自由さを感じることも少なくありません。また、病気になっても受診が遅れてしまい、悪化を招いてしまうこともあります。

こころのバリアフリー宣言

厚生労働省はこころの病気を正しく理解するための指針を出しました。これを「こころのバリアフリー宣言」といい、8つの柱からなっています。

第1 精神疾患を自分の問題として考えていますか(関心)

  • 精神疾患は、糖尿病や高血圧などと同じで誰でもかかる可能性があります。
  • 2人に1人は過去1か月間にストレスを感じていて、生涯を通じて5人に1人が精神疾患にかかるといわれています。


第2 無理をしないで、心も身体も(予防)

  • ストレスにうまく対処し、ストレスをできるだけ減らす生活を心がけましょう。
  • 自分のストレスの要因を見極め、自分なりのストレス対処方法を身につけましょう。
  • サポートが得られるような人間関係づくりにつとめましょう。


第3 気づいていますか、心の不調(気づき)

  • 「早期発見、早期治療」が回復の近道です。
  • 不眠や不安が主な最初のサインであることが多いので、いつもと違うと気づいたら、気軽に相談しましょう。


第4 知っていますか、精神疾患への正しい対応(自己・周囲の認識)

  • 病気を正しく理解し、焦らず時間をかけて治す気持ちを持ちましょう。
  • 休養がとても大切です。
  • 家族や周囲の過干渉や無理解は、回復を遅らせることがあることも知っておきましょう。

第5 自分で心のバリアを作らない(肯定)

  • こころの病気を持つ人に対して、先入観(心のバリア)を持たないでください。
  • 古くからの慣習や風評、不適切な報道や情報などにより、正しい知識が伝わらず、多くの当事者や家族が深く傷つき、時に受診を遅らせて病状を悪化させたりします。


第6 認め合おう、自分らしく生きていく姿を(受容)

  • 誰もが自分の暮らしている地域で、自分らしく生きることが自然な姿。
  • 誰もが他者から受け入れられることにより、自分の力がさらに発揮できます。


第7 出会いは理解の第一歩(出会い)

  • 理解を深める体験の機会を活かそう。
  • 人との多くの出会いの機会を持つことがお互いの理解の第一歩となるはずです。
  • 身近な交流の中で自らを語り合えることが大切です。


第8 互いに支えあう社会づくり(参画)

  • 障害の有無に関わらず、全ての人々が社会の一員として、互いに支えあう社会を作っていきましょう。

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