更年期障害について

更新日:2023年10月12日

更年期障害とは

男女ともに40歳を過ぎた頃から見られる、様々な体調の不良や情緒不安定などの症状はまとめて「更年期障害」と呼ばれています。

原因

更年期障害の発生には、加齢や男女の性ホルモン分泌量の低下といった身体的因子に加えて、性格などから由来する心理的因子、仕事や家族関係(家庭環境)などに起因する社会的因子が重なって関与していると言われています。

症状

更年期症状は多様で重症度も異なりますが、主な症状は次のようなものです。

・血管運動症状(ほてり、のぼせ、発汗、冷えなど)
・精神症状(イライラ、不安、不眠、抑うつ、無気力)
・関節などの症状(腰痛、関節痛、肩こり)
・めまい
・耳鳴り
・頭痛
・動悸
・息切れ
・疲労感
・皮膚症状(乾燥、かゆみ、湿疹など)

 

更年期障害セルフチェック

更年期障害のセルフチェックとして、簡略更年期指数(SMI)、また、男性の更年期(LOH症候群)セルフチェックがあります

更年期障害を疑う場合には、ひとつの目安としてセルフチェックをしてみましょう。

簡略更年期指数(SMI)

症状の程度に応じ、10項目の症状に応じて自分で丸印をつけてから点数を入れ、その合計点をもとに更年期症状の程度を判断します。

【症状の程度 判断方法】
強…毎日のように出現
中…毎週みられる
弱…症状として強くはないがある

簡略更年期指数(SMI)
症状 点数
1.顔がほてる 10 6 3 0  
2.汗をかきやすい 10 6 3 0  
3.腰や手足が冷えやすい 14 9 5 0  
4.息切れ、動機がする 12 8 4 0  
5.寝つきが悪い、または眠りが浅い 14 9 5 0  
6.怒りやすく、すぐイライラする 12 8 4 0  
7.くよくよしたり、憂うつになることがある 7 5 3 0  
8.頭痛、めまい、吐き気がよくある 7 5 3 0  
9.疲れやすい 7 4 2 0  
10.肩こり、腰痛、手足の痛みがある 7 5 3 0  
合計点  

【更年期指数の自己採点評価法】
0〜25点…上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。
26〜50点…食事、運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。
51〜65点…医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがいいでしょう。
66〜80点…長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。
81〜100点…各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が必要でしょう。

男性の更年期(LOH症候群)チェックリスト

下記の各問について、日々の生活を振り返り、当てはまる答えに自分で丸印をつけてから点数を入れ、その合計点をもとに更年期症状の程度を判断します。

男性更年期(LOH症候群)セルフチェック
チェック項目 なし 軽い 中等度 重い 非常に重い 点数

総合的に調子が思わしくない
(健康状態、本人自身の感じ方)

1 2 3 4 5  
関節や筋肉の痛み
(腰痛、関節痛、手足の痛み)
1 2 3 4 5  
ひどい発汗
(思いがけず突然汗が出る)
1 2 3 4 5  
睡眠の悩み
(寝付きが悪い、ぐっすり眠れない)
1 2 3 4 5  
よく眠くなる、
しばしば疲れを感じる
1 2 3 4 5  
いらいらする
(些細なことにすぐ腹がたつ)
1 2 3 4 5  
神経質になった
(緊張しやすい、落ち着かない)
1 2 3 4 5  
不安感
(パニック状態になる)
1 2 3 4 5  
身体の疲労や行動力の減退
(全般的な行動力の低下、活動減少)
1 2 3 4 5  
筋力の低下 1 2 3 4 5  
憂うつな気分
(落ち込み、悲しみ、涙もろい)
1 2 3 4 5  
「人生の山は通り過ぎた」と感じる 1 2 3 4 5  
力尽きた、どん底にいると感じる 1 2 3 4 5  
ひげの伸びが遅くなった 1 2 3 4 5  
性的能力の衰え 1 2 3 4 5  
早期勃起(朝立ち)の回数の減少 1 2 3 4 5  
性欲の低下
(性交欲求が起こらない)
1 2 3 4 5  
合計  

【更年期指数の自己採点評価法】
17〜26点…男性更年期の可能性は低いです。今後も食事、運動などの生活習慣に注意をはらい、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。
27〜36点…軽度男性更年期の可能性があります。症状が辛い場合には、我慢せずに医師に相談しましょう。
37〜49点…中等度の男性更年期の可能性があります。医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがいいでしょう。
50点以上…重度の男性更年期の可能性があります。医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがいいでしょう。

気になる症状があったら・・・

更年期症状にあてはまる不調には、別の病気が潜んでいる場合もあります。 「なんだかだるいけど更年期のせいかもしれない…」と自己判断せず、気になる症状があれば、婦人科・心療内科を含めた医療機関への受診をお勧めします。 日常のふとした不調も気軽に相談しましょう。

この記事に関するお問い合わせ先

健やか未来部健康づくり課健康増進係

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